日本は老舗企業の王国

先日のサッカー日本代表対ブラジル戦は、日本の大敗でしたね。
サッカー王国の面目躍如というところでしょうか。

王国といえば、日本は「親族による事業承継」の王国であることを思わせる資料があります。

次の条件を満たす優良な老舗企業のみ加入できるという、フランスのHENOKIENS(エノキアン協会)には、
ヨーロッパ諸国のほか、他地域では日本の企業のみが会員となっています。

1.創業以来200年以上の社史を持っていること
2.創業者の子孫が現在でも経営者、もしくは役員であること
3.家族が会社のオーナーもしくは筆頭株主であること
4.現在でも健全経営を維持していること

日本5社、イタリア14社、フランス12社、ドイツ3社、オランダ2社、北アイルランド1社、
ベルギー1社、スイス2社。ちなみに日本の5社はこちらです。
〇法師(有限会社善吾楼)(718年創業、温泉旅館業:粟津温泉)
〇株式会社虎屋(1530年創業、和菓子製造・販売)
〇月桂冠株式会社(1637年創業、酒造業
〇岡谷鋼機株式会社(1669年創業、商社:名証一部上場)
〇株式会社赤福(1707年創業、和菓子製造・販売)

親族による承継、あるいは世襲というとマイナスのイメージを抱くことも少なくありません。
たとえばHONDAでは、創業者の本田宗一郎とパートナーの藤沢武夫は身内を入社させない
ように決めていたようです。
きっと官僚体質にならない、イノベーションを起こし続ける会社にしたかったのでしょう。
こうしたこだわりも、HONDAをあっという間に世界的企業に成長させたのだと思います。

しかし一方で、創業者の親族が経営にタッチすることの良い面もあるのではないかと思います。
それは、本業へのこだわり、いたずらに多角化をしない、永続的な発展を図る体質です。

創業者への尊敬の念、家訓のように代々受け継がれていく企業理念は、創業者の一族である
からこそ色褪せないのかもしれません。
上記の「赤福」では、およそ50年前に企業の歴史を記した文書を作り、社内限定で大切に
語り継いでいるそうです。
中小零細企業の事業承継では、このような価値観がしっくりくるのではないでしょうか。

ただ、事業が他社との差別化ができて、しっかりと利益を残しているからこそなせる業です。
そこは念頭におかねばなりません。

参考:エノキアン協会 http://www.henokiens.com/index_gb.php
   ウィキペディア


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